健康

鼻呼吸と口呼吸の違い

マシュマロの大沼です!


皆さんは呼吸を意識したことはありますか?


人は平均1分間に15回~20回ほど呼吸をしていると言われていて、一日に換算するとなんと!約3万回も呼吸をしています。


同じ呼吸でも鼻でするのと口でするのでは大きな違いがあります。


今回は、この口呼吸の危険性と鼻呼吸のすすめについてお伝えしていきたいと思います。


本来、哺乳動物は鼻呼吸しか行わないものですが、人は進化の過程で口でも呼吸ができるようになりました。


もともと鼻は呼吸をするために作られた器官なので、酸素を有効に体内に取り込むための様々な機能を備えていますが、口は主に食べ物を取り込むための器官です。

そのため、口で呼吸することは様々な疾患の元となることがあり、デメリットが多いといわれています。


では口呼吸にはどのような問題があるのでしょう?


口呼吸を行うと、冷たく乾いた空気がダイレクトに咽頭や喉頭に当たってしまい、口内は乾燥し、唾液による口の中の殺菌が行われず、口臭や歯周病の原因にもなります。

その状態が続くと風邪をひきやすくなり、インフルエンザや新型コロナなどのウイルスの侵入を許してしまう危険性が高くなります。


さらに、口呼吸の割合が高くなることで、睡眠の質の低下、心身の怠さや、持久力や注意力の低下、うつ症状や認知症などのさまざまな精神疾患にもつながることもわかってきています。


最近では、スマートフォンの発達によって、言葉を発さなくてもいい機会が増えたり、やわらかい食材が増えて硬いものを噛む習慣が少なくなったなど、日常的に口を動かす機会が減ったことが口周りの筋力低下を助長しているようです。


ここで鼻呼吸のメリット説明していきましょう(^.^)

1.きれいな温かい空気が体内に入ってくる

鼻呼吸をすると、ホコリや異物などは鼻毛や、繊毛・粘液により、体内に入る前にブロックされます。
さらに、扁桃リンパ組織が、体内に入ろうとする異物を防御してくれます。
ダイレクトに空気を取り込んでしまう口呼吸よりも、きれいな空気を体内に取り込むことができるようになります。

また、鼻腔を通ることで温められ加湿された空気が体内に入ってくるため、気管が乾燥しにくくなります。
ウイルスは、冷たくて乾燥したところで繁殖しやすいので、鼻呼吸は、ウイルスの増殖も抑えることが出来ます。


2.気道や血管が拡張する

鼻の奥の副鼻腔という器官では、一酸化窒素が作られます。一酸化窒素は、殺菌作用や気管や血管を拡張させてくれる作用があるため、空気の通り道が広がって呼吸がしやすくなったり、血流がスムーズになる効果が期待できます。

ちなみに、口呼吸では一酸化窒素は作られません。

だからこそ、鼻呼吸を意識して行うことが大切なんです。


3.身体に酸素を取り込むためには

酸素は呼吸で体内に入れただけでは、内臓や皮膚、筋肉などの細胞まで運ばれません。

酸素は赤血球に含まれるヘモグロビンと一緒に体中を巡って、細胞に酸素を届けています。

しかし、ヘモグロビンが細胞までやってきても、そこに二酸化炭素がないと酸素を細胞へ渡してくれません。

ヘモグロビンは、二酸化炭素と交換することを条件に、酸素を細胞へ渡していくからです。

もし、体内の二酸化炭素が少なければ、細胞へ供給される酸素量も少なくなり、反対に二酸化炭素量が多ければ、多くの酸素が細胞へ放たれ、細胞の呼吸が促進されます。



ここまで鼻呼吸の重要性を説明してきました。

もうひとつ、自律神経はコントロールできないものとされていますが、果たして本当にそうなのでしょうか?


生命を維持する機能=自律神経機能 
で自らコントロールできるのは呼吸だけです(^.^)

例えば、すごく緊張しているときに深呼吸で深く息を吸って吐いてを繰り返していくと、徐々に心も落ち着いてきます。

これは、緊張して交感神経優位になっている状態から、深呼吸をすることによって副交感神経優位の状態を作っています。


鼻呼吸には身体にとってメリットがたくさんありますが、最近はマスクの影響で口呼吸になりがちです。


鼻呼吸を意識することで、綺麗な空気を取り入れることができ、酸素を身体の隅々まで届けられるようになります。


そもそも自律神経とは、私たちの心拍、血圧、体温、内臓の働きなどを、私たちの意思とは無関係にコントロールしてくれているもので、交感神経、副交感神経の2種類あります。

交感神経は私たちの身体が活動するときに働き、副交感神経は休息をとる時に働きます。

交感神経と副交感神経はどちらが良い・悪いではなく、バランスがとれていることが大切です。


合わせてお身体のバランスを整えていくと自律神経のバランスより良い状態を保ってあげることが出来ます。

是非マシュマロにお気軽にご相談ください!

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